パートナーとして、
共に歩むために
- 井村 通貴
- 業務第2部 課長
2017年入社
INTERVIEW02
- PROFILE
- 大学時代は経済学部に所属し、個別企業の特色に焦点をあてた研究を行っていた。そうした経験から、企業と関わりが持てる仕事を探し、金融機関を中心に就職活動を行い、最終的には「お客様との距離が近い」という理由で銀行を選択した。そこで、法人営業として10年間ほど働くも、お客様とより長期的にお付き合いしたいと考えるようになり、大阪中小企業投資育成に入社。現在は、30社ほどの投資先企業を担当しながら新規開拓も行っている。
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信頼を得るために必要なこと
新たに投資する企業を開拓する「投資」、投資先企業のお悩みに対して様々なご提案をする「育成」、その二つが業務部の主な仕事です。現在、私は和歌山と大阪市の一部のエリアを担当しています。
「投資」は、銀行の融資とは異なり、投資先企業の株主となることで、投資先企業からいただく「配当」が当社の収益となります。そのため、自社ではなく、投資先企業にいかに利益を上げていただくかが重要な視点になります。端的に言うと、投資先企業と共に成長していくというビジネスモデルですね。100%投資先企業に寄り添ったご提案ができることが、この仕事の大きなやりがいです。ただし、「投資」の場合は、株主構成や経営承継など経営者のご家族に関わることも多く、いわゆる企業のプライベートな部分に直結していることが難しいポイントです。経営者の信頼を得ることが一つの鍵となりますが、その信頼は投資先企業を知ることによって得られるものだと思っています。売上などの定量的なデータはもちろんですが、それだけでは本質は見えてきません。投資先企業の業界内における立ち位置や周辺業界の把握に加え、直接会話をさせていただくことで得られる情報が何よりも大切です。何事にも興味を持ち、理解することが好きな方には、面白い仕事だと思います。
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つなぐことで生まれる価値
一方で、「育成」に関してご提案をする時は、明確なイメージを持っていただきやすくするために、他社の成功事例をご案内することを心掛けています。投資先企業の経営者から相談いただくお悩みは本当に様々です。事業のこと、人材のこと、採用のこと、最近では業務効率化を含んだIT関係のお話をいただくことも増えてきました。多岐にわたる知識が必要になるため自身の努力が不可欠ですが、当社には半世紀以上にわたり数多くの企業を支援させていただいてきた実績がありますし、上司、先輩、後輩など、年齢関係なく、経験とノウハウを共有できる環境で、チームで取り組んでいくという雰囲気もあります。そうしたつながりから最適な課題解決方法を見つけることも可能です。
「育成」では、「ビジネスマッチング」を行う機会もよくあるのですが、当社の場合は、投資先企業同士をおつなぎしています。どちらの投資先企業にも支援をさせていただいておりますので、それぞれがお持ちのビジネスに対する想いも理解できていますし、本当の意味でのWin-Winのマッチングをすることが可能です。自分自身が思い入れのある企業同士をつなぐことで、新たな価値を生み出せるのは、当社ならではの醍醐味だと思いますね。実際にそこから何億円という取引が生まれることもあります。
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経営者の隣で、寄り添える存在へ
「育成」は経営コンサルティングと似ているように聞こえるかもしれませんが、意味合いは少し違います。私たちは、株主として経営者に寄り添える、一番身近な存在でなければなりません。時には、他のコンサルティング会社が投資先企業に提案される場合に、「その場合は、このような可能性も考えられますよ」と助言をさせていただくこともあります。もちろん、コンサルティング会社の提案が間違っているという意味ではなく、そこには、共に成長をさせていただくパートナーとして、よりよい道を歩んでいただきたいという想いがあるのです。
そういった点でも、投資をさせていただくのであれば、資本政策に関しては何でも答えられるプロフェッショナルでなければなりませんし、多角的な知識も必要です。一度、投資をさせていただくと長くお付き合いをさせていただくことになりますので、日々、投資先企業の様々なお悩みに少しでも応えられるように成長していきたいですね。その先では、きっと、私の人生でもかけがえのない関係性が生まれているのだと思います。