個人が成長すれば、
企業も地域も成長する
- 千葉 晋士
- 九州支社 次長
2001年入社
INTERVIEW01
- PROFILE
- 就職活動では、大学時代に学んだ経済学の面白さに惹かれたことから、金融系の仕事を探した。また、当時はベンチャー企業がある種の流行になっており、そういった企業を支援するベンチャーキャピタルにも興味を持つ。そして、金融とベンチャーキャピタルの中間のようなビジネスモデルで、かつお客様と長期的な視点でお付き合いができそうだと感じた大阪中小企業投資育成に入社した。
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深く、そして、長いお付き合い
新卒で入社した当時は、兵庫エリアを担当する業務第2部に5年ほど所属していました。その後、中国地方、京都、大阪の一部を担当する業務第3部に異動し、現在は九州支社に所属しています。入社してから20年以上になりますが、一つの企業と長くお付き合いができるという点が、やはり当社の最大の魅力ではないかと思っています。
若手時代、広島エリアを担当していた頃の話ですが、当社の魅力は理解してくださっているものの、なかなか投資を受けることに踏み切れない経営者がいらっしゃいました。投資を受ける目的の一つに、経営承継という側面もありましたので、慎重にならざるを得なかったのだと思います。結果的に4~5年訪問を続けた末に投資をさせていただくことになり、私が担当する以前まで含めると、投資前から20年以上もお付き合いがあるお客様となっています。社長の奥様やご子息も参加される家族会議に入れていただくなど、ご家族皆さんのことを把握させていただくほどの関係性になりました。パーソナルな部分まで踏み込める仕事は世の中になかなかあるものではなく、非常に貴重な経験をさせていただけたと思います。そうした出会いがあることが、この仕事の醍醐味ですね。
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対等であると考えるからこそ、時には否定も必要
そうした長年のお付き合いをするためには、コミュニケーションが重要になるのですが、私の場合は、“適切な距離感”を意識するようにしています。資本の話は非常にセンシティブな内容になりますし、「親しき仲にも礼儀あり」というスタンスを大切にしてきました。また、その距離感は「対等な関係性」を構築するということでもあります。
入社してから数年が経った頃、なかなか実績が上がらずに苦労した時期があったのですが、それは、投資先企業に対して、“お客様”という意識が強かったのだと気がつく瞬間がありました。理想は、投資先企業と私たちが、お互いに認め合っている状態です。パートナーとして共に歩むという意識がなければ、本当に相手のためを思う提案はできません。例えば、「こういうことをしたい」というご要望に対して、それが必要ないと思うのであれば、きっぱりとそう伝えられるかどうかが大切になります。ただ、そのためには十分な知識や経験が必要です。対等であり続けるためには、私たちがプロフェッショナルでなければならないのです。
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周りのフォローと個人の努力を
もちろん、知識や経験はすぐに身につけられるものではありません。また、経営者の方々と会話をするのですから、どうしたって緊張してしまいます。ですが、上司や先輩が助けてくれるので、心配しないでください。私も次長として部下をマネジメントする立場にありますが、しっかりと支えられるように心掛けています。経験が浅ければ同行訪問して、会話の途中で助け船を出すこともありますし、オフィス内でも困っていそうだと感じれば声を掛けることを意識しています。業務部への配属から1年半ほどで独り立ちしてほしいと思っていますので、そうなってもらうためのフォローは惜しみません。とはいえ、自分で学ぶ力がなければ、それ以上の成長はありませんので、個人の努力はもちろん必要です。必要な知識を得るために、外部の専門家の力が必要であれば、自分で見つけてきてもいいでしょう。そういったことも、面白さの一つだと思います。
そうやって人が育っていくと、お手伝いできる企業も増えていくはずですし、もっと様々な提案ができるようになるはずです。そして、投資先企業とともに成長し、地域をより支えられる存在になっていきたいですね。