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INTERVIEW

宮脇機械プラント株式会社


取締役会長 宮脇 隆一郎


代表取締役社長 岡本 淳

 兵庫県一円で50年以上にわたって培ってきた信頼をベースに工作機械システムの専門商社として躍進を続ける宮脇機械プラント株式会社。
 お客様の環境に最適な生産システムをご提案することで地域のものづくりを支えておられます。投資育成会社から出資を受けられた目的や、出資を受けた後のメリットを宮脇隆一郎会長と岡本淳社長に伺いました。

非同族企業としてさらに発展していくために、
経営を永続的に支えてくれるパートナー。

出資を受けられた目的
 「2009年に1回目、2015年に2回目の出資をいただきました。開かれた会社として発展していきたいと考え、公的な機関である投資育成会社に株主として参画いただきました。投資育成会社では、当社のような工作機械を中心にした専門商社に出資していただいている例は比較的少なく、業界としての信用力の向上にもつながると考えました。2回目の出資は、同族経営からの脱皮を進めるためのものです。2018年4月にプロパーとして会社を支えてきてくれていた岡本社長に経営のバトンを渡しました。投資育成会社には、新社長が手腕を存分に発揮できるよう安定株主として支えていただくことを期待しています」(宮脇隆一郎会長)。
第三者の目でプロパー中心の経営をチェックしてもらう
 「同族経営から脱皮を進めるなかで、社員持株会が筆頭株主になっていますが、持株会だけでは経営のチェック機能が甘くなるのではないかという危機感がありました。投資育成会社に第三者の目で経営をチェックしてもらうことで、経営に良い緊張感が生まれます。今後プロパーを中心に経営を承継し、経営陣が会社をどうやって成長させていくかを真摯に考えていくには、やはり第三者のチェック機能がとても重要になってくると考えています」(宮脇隆一郎会長)。
年輪会やビジネスマッチングのサポート
 投資育成会社では、投資先企業の経営トップが一堂に集まる年輪会(社長会)のほか、トップセミナー(テーマ別社長会)などを通じて、経営トップ同士による活気あるコミュニケーションの場を提供しています。また、投資先企業のビジネスマッチングとして、新たな販売先・仕入先のご紹介など、お客さまの事業ニーズに最適な投資先企業などの紹介を行っています。
 「社長に就任する前から、年輪会には参加させていただいていました。投資育成会社の投資先企業は優れたものづくりの企業が多く、総会のあとのビジネス交流会では、地域ごとにテーブルをご一緒させていただくので、地域でしっかりと事業をされている企業トップの皆さまと気軽にお話ができます。地域に根差し、地域のものづくりを支えることをモットーにしている当社にとっては、情報交換のよい機会となります。また、投資育成会社の担当の方にお願いすればビジネスマッチングとして、お会いしたい企業の社長さまをご紹介していただけます。飛び込み営業ではなかなかハードルが高い企業のトップの方ともお話ができるので、とても助かっています。年輪会をきっかけにしてJIMTOF(日本国際工作機械見本市)での当社のパーティーやプライベートショーにご参加いただくなど、お付き合いが広がっています」(岡本淳社長)。
社員教育に活用できるセミナーや研修
 投資育成会社では、各種の無料セミナーや有料の研修メニュー、通信教育講座などを揃えて、投資先企業の“人財”育成をサポートしています。
 「営業マネージャーの育成など中心に、社員教育の一環として投資育成会社のセミナーを活用させてもらっています。私自身も経営幹部を育成するビジネススクールなどに参加して非常に勉強になりました。講義の内容はもちろんですが、さまざまな企業の方と半年間にわたって一緒に学ぶことで、当社ができていること、できていないことを客観的に見ることができ、会社の立ち位置を確認することができました」(岡本淳社長)。
外部人材の紹介や経営に役立つ情報提供や提案を期待
 投資育成会社では、投資以降も担当者が様々な経営課題をワンストップで受けとめ、解決策を提供する「トータルソリューションビジネス」を推進しています。
 「会社がさらに成長していくためにはコンサルタントやファシリテーターなど外部ブレーンの力が必要になってくると思います。そうした人材の紹介や貴重な情報の提供、経営に役立つ提案を期待しています」( 宮脇隆一郎会長)。

投資育成会社が株主となって感じたメリット

  • 開かれた会社としての発展
  • 業界全体の信用力の向上
  • 非同族経営を支える安定株主
  • 第三者としての経営チェック機能
  • 年輪会での交流やビジネスマッチング
  • 社員教育に活用できるセミナーや研修
  • 外部ブレーンの紹介や情報提供

投資育成会社活用後の流れ

2015年
中部営業所を開設
投資育成会社より2回目の出資を受け資本金5,500万円に増資
2018年
本社1Fにロボットと工作機械やプレス機を組み合わせた自動化システムを常設で展示する「ロボットラボ」を開設
代表取締役社長に岡本淳氏、取締役会長に宮脇隆一郎氏が就任
Profile
宮脇機械プラント株式会社

 1966年、現会長の宮脇隆一郎氏が阪神播磨工業地帯の顧客を対象に、「ユーザーとメーカーを技術で結ぶプロデューサー」を目指し、工作機械・プレス鍛圧塑性加工機械と各種プロセス装置・周辺機器など、ものづくりにかかわるあらゆるニーズに対処できるシステム販売商社として設立。1988年、台湾リードウェル社の小型立形マシニングセンターの輸入販売を開始し、販売促進から納入、据え付け調整、運転引き渡し、アフターサービス・修理までの一切を行う。1996年、技術係をシステム技術部に昇格させ、エンジニアリングやテクニカルサービスを強化。2018年、代表取締役社長に岡本淳氏が、取締役会長に宮脇隆一郎氏が就任。

会社概要

所在地
兵庫県明石市北王子町2-26
TEL 078-927-1181(代)
設立
1966年7月
従業員数
30名
資本金
5,500万円
事業内容
機械加工システムのエンジニアリングと販売
URL
https://www.mkp-fa.co.jp
エンジニアリングからメンテナンスまで、お客様の環境に最適な生産システムをご提案。

あらゆるものづくり企業に必要な機械・治具、測定装置、ロボットシステムなどを取り扱っている。



※掲載内容は取材当時のものです